「……私の心の中は、いつも陸でいっぱいだったよ」


もう、陸のこと以外考えたくない。




「……陸、この3年間、向こうでなにしてた?」


私はずっと陸のことばっかり考えてた。




陸が居ないと寂しくて、なかなか寝られないの。


寝てるとね、夢にまで陸が出てくるの。




「……夢の中の陸、いつも笑ってたんだ。葉月、こっち来いよーって言って、笑顔で私を手招きするの」


その夢を見た時、私はいつも陸の所へ向かって走って行くんだよ。




居なくなったハズの陸が、目の前に居るから。


……きっと夢の中に居る私は、陸に逢えたことが嬉しかったんだよね。