「ねーお願い、葉月。先生のお気に入りなんだから」


……お気に入りとか言うなあ！！




「……イヤだよ。自分で聞きなよ」


私がそんなこと聞いたら、アイツは絶対"お前以外の女とは付き合わないって決めてるから"とか言いそうだし。




「えーなんでよー。私じゃ恥ずかしくて聞けないからこうやって葉月に頼んでるんじゃなーい」


真由子が唇が尖らせる。



「……はあ」


真由子に呆れてものも言えなくなって、自然とため息が零れた。




「ねー葉月、お願い！！私たち幼馴染みでしょ？」


真由子がすごい目力で私をジィーッと見つめてくる。