すると客どもは、面白半分にそうだそうだと野次馬になりだした。

「くっ・・・」

おっさんが言った。

「こうなったらしかたないな。よし俺がジョッキを着るから、お前はその拳銃で俺を撃て。これで証明できるだろ?ドッチが嘘つきか。」

―――閃いた!


「しかたないな・・・後悔すんなよ。」

そして、俺はおもむろにおっさんに近寄り・・・

拳銃を反対にして先の方を両手で握って、おっさんの頭をおもいきりなぐった。

「ぐぉっ。な、に・・・?」

鈍い音がして、おっさんは倒れた。

客がいう。

「な、なな、なにやってんだよ、あんた!?拳銃で撃てよ!!」

俺は笑いながら言う。

「なぁに言ってるんですか?私はちゃんと撃ちましたよ?」

客は何を言ってるんだと、言った顔。

周りの客はあきれて帰っていった。

「ま、見事ホームランって具合いですかね?」