・・・大分集まったか。

「じゃあそろそろ。10000円から!」

次から次へと、値段を言っていく。

「30000円!ほかないか!?」

まだまだ伸びていく。


「250000円!まだいるか!?」


・・・沈黙が続いた。

「よっしゃあ!決まった!!」

そして、金を貰おうとした時だった。

「ちょいとまちな!」

えらく太い渋いおっさんが、こっちにきた。

「そんな拳銃より、こっちの、どんな弾も弾き返す、坊弾ジョッキを買わないかい?」

・・・なんだとこのやろ。

おなじくちの人間か。
このままでは売れなくなる。
当然、けなしあいになる。

「やめときな。あれは偽物さ。どうせどっかから適当に掻っ払ったに決まってる。」

「あんたこそ、ナニでできてるかしらねぇがワケわかんないこと言って、商売の邪魔しないでくれ。」

しばらくそんな口喧嘩が続いた。

すると、客の男が言った。

「その護身銃で、あのジョッキを撃ったらどうだい?」

・・・。


はい?