そして、そう言うと、彼女は静かに、強く頷いて、部屋を後にした。

僕はね、知ってるんだ。

今彼女に言った言葉に、僕の意志が入っていないこと。

ドラマの主人公が言ってたセリフだってこと。

だって、あんな心に響く言葉、自分じゃ考えられないよ。

でもね。

僕のその言葉を聞いて、考え方を変えてくれたり、気持ちを抑えてくれたり。

きっと彼等も、知ってるはずなのに、それでも僕に「ありがとう」って言ってくれてる。

僕はそれが嬉しくて、
彼等の助けになれるともっと嬉しくて。

それで、いいと思うんだ。
結局は、本人の「気持ち」次第なんだから。

なぁ、ルシカ☆

さぁて、帰ってゆっくり風呂に入ってから眠ろう。

明日もいいことありますように。





〜綺麗な戯言〜
☆終わり☆