「付き合ってください!」


そういって頭を下げた男子をじっと見つめる


バスケ部のキャプテンで
男子からも女子からも好かれている


わたしも何度か話したこともある


嫌いじゃない


だけど


「ごめん、好きじゃない」


頭を上げる彼を見ていることが出来なくて
わたしは背中を向けた





わたしは好きな人が出来たことがない