「俺、会社戻んないとなんねぇから、適当にしといて。部屋は、気に入った所使っていいから。ベッドは後で運ぶ。あ!!あと、メシ作るなら俺のも作っといて!!」

それだけ言ってから、日悠は、バタバタと出掛けて行った。


取り残されたあたしは、ひとり、日悠が持って上がってくれた自分の荷物を片す事にした。


「どこの部屋使お…」

実際、どこでもいいんだけどね…。



結局、あたしは、玄関に1番近い、東側に窓が付いた部屋にした。



今思えば、あたし家具とか持って来てない!!

って、いらないか。一ヶ月だもんね。一生ここに住むわけじゃないし。


「はぁ…この服どこに置いとこ…。」

見たかぎり、クローゼットとかたんすとか無いし?ハンガーすら無いし。

制服がくしゃくしゃになっちゃうじゃん…。