しばらく明咲と話していると、廊下の辺りが騒がしくなった。

「なんだろ?」


あたしと明咲は廊下の方を注目した。



さらに騒がしくなったと思ったら、男子が一人教室に入って来た。
それはさっきぶつかった人だった。

「「あっ!!」」


あたしと明咲の声がかぶった。

「明咲知ってる人?」


「え!?知ってるもなにも…あの日悠だよ!!」


あの日悠……どの日悠?

「モデルとかドラマにでたりしてる、あの日悠だよ!!」


そういうのに疎いあたしは、悩みに悩んだ。


「あぁ!わかった!!」


やっと思い出した!どこかで見た顔だと思ったら、お兄ちゃんの撮影を見に行った時に見たんだ。

なるほど!!
やっとわかったよ!
スッキリした♪




日悠はあたしの隣にドカッと座った。


え?…まさかの隣!?


あたしはゆっくり日悠の方を見た。


「あの…さっきはごめんなさい。」


あたしがそう言うと日悠はニッコリ笑って言った。


「あ‐大丈夫!こっちこそごめん…怪我とか無かった?」



あたしはその口調にホッとした。

何気いい人じゃん♪