「おっしゃ!!終わり!!明日制作班に出しとくわ。」

優馬は起き上がって、紙をファイルに綴じた。

「よろしく…。明日、制作班に顔出すって言っといて。」


「ん。じゃあ帰るか?」



「送ってってくれんの?」

優馬は、たまに送ってくれる。でも、真夜中なのにもかかわらず、歩いて帰れって言われる事もしばしば…。


「今日は、誰とも約束してねぇからな。」

あぁ…女ね…。

「やった♪じゃあ、僕が優馬さん独り占め?」

「悪いけど、俺そんな趣味ねぇ!!」

「俺もねぇよ!!ばぁか!!」


俺は笑いながら、会社を出た。