さっきの人の事を考えながら教室まであるいた。







教室に入ると、何人か席に着いていた。




あたしも座席表通り真ん中の１番後ろの席に着いた。



席に着いて、すっきりしないからまた、さっきの人を考えていた。


誰だろう…絶対見たことある…どこで会ったんだろう…


「ねぇ！」
そう声のする後ろを向いた。


「ねぇ友達になろ！」


そう言った子は、黒くて長いサラサラの髪にくりくりの目をした、いかにも守ってあげたくなる様な子だった。




「えっ？あっあたし？」

「うん！…嫌かな？」


「全然嫌じゃないよ！よろしくねっあたし陽奈。黒川陽奈。」

あたしは笑顔で答えた。


「陽奈ね！あたしは、河野明咲（こうのめいさ）。」


明咲か…可愛い！やっぱこの学校レベルハンパなく高い…さっきぶつかった人もかなり格好よかったし…。




「そぅいえば、この学校って結構有名人が通ってるんだって♪」


明咲は楽しそうに話していたけど、あたしはあんまりそういうのに興味は無かった。



「へ‐そうなんだぁ…」