「ごめん。一人で大丈夫か?」
お兄ちゃんはあたしのために頑張ってるんだもん…


「うん。大丈夫だよ!!」

「そうか。で?話って?」


はぁ…お願いだからOKして…。

「あのね、今日スカウトされたの。モデルにならないかって。」

「は!?」

「やってみてもいいかな…?」

お願いお兄ちゃん!!

「どこの事務所?」

…あ…事務所の名前聞くの忘れてた。

「わかんない…です…。」

「そんなん超怪しいだろ!!」


ん‐怪しくないのに…
まぁそりゃそーだ…。

「でもね…」

あたしの言葉を遮って、携帯が鳴った。

「ごめん。」

携帯をみると、『東道日悠』の文字。