「えっと…ごめんなさい。あたしには無理です…。」

だってあたしはお兄ちゃんとは違うし、やっていく自信なんてないから…。

「そんな難しく考えずに、小遣い稼ぎ程度に、ちょっとだけとか…。」

先輩も、日悠の隣に座って言った。


ん‐…でもな…あたし一人が決める事じゃないし。

「じゃあ…家に帰って聞いてみます。返事はまた今度でいいですか?」

「わかった。じゃあ、そういう事で…。」

「はい…。」


あたしはこれで終わりだと思い、立ち上がった。

「ちょっと待て。」

「はい?まだ何か?」

あたしは、立っているにもかかわらず、日悠とほぼ同じ目線で答えた。

あたし、そんな背低い方じゃないのに…

椅子が高いのもあるけど、日悠、背高すぎ!!