「えっと…話が…」


「あっ!ちょっと待って♪」


そう言って先輩は、電話をかけ始めた。


「もしもし?日悠?」

えっ?日悠…?

「うん。今ね、あんたのお目当ての子と一緒。」

お目当てって…


本当に誰か説明してよね…。

「保健室♪うん。はいはぁい♪」

先輩は電話を切って、あたしを見た。

「確かに可愛い。」

「え?」

「いやいや、こっちの話。あ!日悠来るって♪」

やっぱり…来ちゃうのか…。

会いたくないな…。
でも、明日教室で会った方が嫌かも。


女は度胸!!大丈夫!!


「愛弥?」

その声にドキッとする。
ドアの方を見ると、日悠が立っていた。