「へ~日悠君ってそんな子なんだぁ?」

「桜ちゃん!!誰にも言わないでね!?お兄ちゃんにもね!?」

「うん!!わかった!!でも好きなんでしょ?日悠君のこと。」

好き…じゃない…よ…

「好きって感情がわかんない。」

あたしは、紅茶をいれながら言った。

「んー…好き、かぁ…あたしもよくわかんなかったけどね、恭は好きだって思えた。」

「どんなふうに?」

あたしは、貰ったケーキと紅茶を出して、桜ちゃんに聞いた。

「何ていうかな…もっと恭の事知りたい!!とか、恭にあたしの事知ってほしい!!とか…一緒にいてドキドキしたり、他の子を触ってほしくないって思ったり…そんなのかな…?」


ふふっと笑った桜ちゃんは、あたしから見ても可愛い。

お兄ちゃんが惚れたのがわかる気がする…。

「そっか…。」

「でも、みんながみんな、そうとは限らないけどね。」

好き…か…。

やっぱり、あたしにはよくわかんないや…。