休憩時間、スタッフルームはイケメン研修医の話で持ち切り。

因みに私はまざってませんがね。


あんな奴に興味ないし。


「あんなにイケメンだなんてねぇ…もう、溜息もんよね。」


先輩看護師が頬杖をついて遠い目をする。

「本当。でもさ、あんだけカッコイイんだもん彼女の一人や二人?」


「だよね。それなら一度だけでもいいわぁ」


ハハッ…

みんな揃って虚ろだし。

さっきのキラキラスマイルがふと過ぎった。


イヤーっ!もう最低。

なんで思い出すわけ?


掻き消すように小刻みに首を振った。



「…なにしてんの?楓。」


私の行動に不審だったのか、真向かいに座っていた亜季が首を傾げてる。



「あー、なんでもない」



はぁ…それより問題はこのあとだよ。