「おはようございます。本日より、研修医として働く事になりました。日比野 恭介です。よろしくお願いします。」



あぁ、神様…あなたは罪深きお人です。



「ちょっと…あれ、この間の…」


隣にいる亜季が小声で耳打ちする。


「…そうみたいね」



なんて事よ。


よりによって、うちの病院の研修医がアイツだなんて。


運命のいたずら?


いや、あんな奴に運命なんて言葉どんな使い方でも、もったいないわ。


今日からイケメン研修医が来ると、最近やたらとハイテンションだった看護師仲間。


そのイケメン研修医とやらが…


あの時の自意識過剰ヘンタイ馬鹿男とはね。


今日ほどこの職場を辞めたいと思った事がないくらい。


最悪。



つーか、こっち見ないでよ。


なに、そのキラキラ的な笑顔…

そのうち、化けの皮剥いでやるんだから。