「何言ってんの?有り得ないから。」

キッと睨んでやった。




「ふーん、俺に落ちない女はいない」


自信たっぷりに言い放った。



マジおかしいって。



「…自意識過剰。バカみたい。行こ、亜季。」



「え…あ、うん…」


亜季の手を引いて会場を離れた。



「ねぇ…楓、いいの?」


チラチラと自意識過剰男を見ながら、聞いてくる亜季。




どうせもう二度と会わないし。