えぇぇぇーっ!!


ちょ…ちょっと…


何この体制。


なんでコイツに抱きしめられなきゃないわけ?


しかも女の私が上って…

ってちがーう!


そういう事じゃなくて、つまり…


倒れ込んだままの格好で抱きしめられてるみたいです。



……はっ!


「抵抗しないとはな…俺に惚れたか?」


低めの声に零れる熱い吐息。


やっ…ヤバい…


なんか、めちゃくちゃ心地好い。


溶けちゃう…


「…ふっ、もしかして感じた?」


感じた?うん…それは否定出来ないかもね。


って、そんな悠長なことしてる場合かぁー!


「いい加減離れろヘンタイ!馬鹿!自意識過剰!」


「おまえこそ、いい加減分かれよ。」


「冗談じゃない。離さないなら叫ぶからね!」


「…黙れよ。」



「はぁ?なに言っ…ッ…」