起きて私の目に映ったものは、真っ白な病院の天井だった。

次に飛び込んできたもの、それは知らない女の人の顔だった。


「もう大丈夫でしょうね。
おはよう、有希さん。お目覚めはいかが?」

「私・・・」

「階段から落ちて頭を打ったのよ。
3日間起きなかったから、ICUに入れたけど、もう大丈夫だと思うわ」

私の足にはギブスが巻かれていた。

腕もつられている。

「このギブスは?」

「それは、ちょっと骨にひびが入っただけだから8日くらいでとれるわよ、足も腕もね。」