―あと3ヶ月で俺の誕生日だ。




でも、明日俺は退院する。





・・・涼と会えなくなる。






そうだ、もう2ヶ月経ったんだ。











入院した時は“めんどくさい”と思っていたのに、今ではこんなに名残惜しいのは何故だろう。







俺は涼の病室のドアの取っ手を掴んだまま、突っ立っていた。







―もう集合時間は5分過ぎていた。








―俺は涼に会って、何か変わったのだろうか。

―俺は涼に会えてよかったのか。

―俺は涼にとってどんな存在なんだろうか。





―涼に聞きたいことがたくさんあるんだ・・・・。