―渡瀬先輩―

たった今、願った事が
いま起きた。

<起きてる?わけねぇか。>

すかさず返信。

《おきてます!!
おきてますよ(^^)》

あたしが思ったことを
先輩も思ってたのかと
思うと自然と
笑みが零れてきた。

ピロリン

<あー?まじ?
俺、いま
ディスプレイ
疑ったんだけど。笑
起きてて大丈夫か?>

もう枕に顔を埋めて
笑うしかなかった。
全て思っていることが
かぶって…。
深夜に着信音
鳴らしておいて
起きてて
大丈夫か?って。

かわいいなあっ!!

《大丈夫ですよ★
夏休みなんで(^.^)
学校ないですしね!》

ピロリン

<そうか、そうか。
俺は明日、部活(^_-)

てか、俺らの記念日
昨日だよな?

あ、なんて呼ばれたい?>