ピロリン

携帯が鳴る。
時刻は深夜を
まわったている。

夏休みだから
夜更かししている
あたし。

渡瀬先輩とのメールは
3時間くらい前に
あたしから
切ってしまった。

用事があったから。

もう強い絆で結ばれている
明日から、ずっと続く。

そんな安心感で一杯になり、

《明日メールします。》

とか言って切った。


誰かなあ?友達か?
こんな深夜に?

友達には悪いけど
あたしは
渡瀬先輩とメールしたいな。
けど、深夜だし…。

そう思いながら
携帯を何回かいじる。

『えぇ!?』

時刻は深夜。
親や妹はとっくに
寝ている。
だから一人
大きな声をあげて
周りも見渡し
起きてないことを
確認して再度
視線を画面にうつす。