「忘れず伝えてくれたゴホービ。さっきここ入ってくの見えた。
西かなにだけ、だから他の奴らにはナイショな」

さわちゃんはそう言って人差し指を自分の口に当てた。

「え・・・あっ有難う~!!忘れかけてたけどね、エヘヘ」

何それって笑いながら私の手に冷たいパックのイチゴミルクを置く。

このイチゴミルク、実は私の大好きなものだったりする。

さわちゃん覚えてくれてたんだ・・・///

前に1回だけ。委員会が終わった後好きなものとかについて語り合ったんだよね。

意外にもさわちゃんの好きなものはオレンジジュース!(かわゆーっ)

ニコっと笑ったさわちゃんはバイバイ。 そう言って背を向けて歩いていった。

歩いていくさわちゃんの背中をみつめる。

教科書とかと一緒に私にくれたのと同じイチゴミルクを持っていた。

(私にくれたのと同じもの買ってる・・・)

些細なことで幸せになるし嬉しく感じる。

恋っていいな。



――――そう思ったらまた沢木先生を大好きになった。




ねぇ、先生気付いてるでしょう?

言いたいけど言えないよ、この想い

あなたが気付いてくれる、それだけでいいんだ

大好きが溢れ出てくる

毎日、昨日より先生を好きになる


好き、好き、大好き。

先生。この気持ち

気付いてないならいつ気付いてくれますか・・・?