「櫻庭センセ?美保ごほうび決めたよ」


ある時、美保が俺に言った

「美保ね………」


「なんだよ?まさかブランドのバックだとかサイフなんて言わないよなぁ?なんでも良いとは言ったけどさすがに…」と苦笑した


「美保、そんなのキョーミないよ。そんなの、いらない。欲しいのは…」


「なんだ?ぬいぐるみか?」

15なんてまだまだ子供だと俺は思い、そう言った


「ちがうッッ!!!」


「欲しいのは………………」

下を向き、もじもじしながら美保は言った


「先生のキス」


「なっ!?」


俺は言葉を失った
15の俺は異性と話すのもままならなかったのに


無邪気なキミ(美保)は、いきなり何を言うんだ