俺がまた中学生の頃、
俺の少し遅い初恋の相手は同じクラスのアイツだった

元気がよくて、人気者で…こんな俺にも愛想振り撒いてくれて…俺は手の届かない相手とわかっていたけれど、優しさが嬉しくて
アイツの影を追いかけてくうちにどんどん好きになってった…


けれど、ある時をさかいに元気だったアイツが学校を休みがちになり


…なんの前触れもなく、遠い街へ転校していった…


呆気なく、俺の初恋は終わった……


笑顔が好きだった


もうアイツの笑顔を見れないと思うと俺は独り、
何日も夜を泣き明かした


初めての恋は猛スピードで俺の前から去ってった


あとから分かった話しだがアイツはたった15で母親になることを決意したのだという


世間体も考慮し、遠い街で静かに母親になったのだという


たった15で…