「舞波、大丈夫?明日は学校に来れそう?」



亜希からメールがきた。



あれから、3日間学校を休んでる......

何もやる気になれなくて、先生の事考える度に、涙がでてくる......

忘れなきゃ......でも、忘れられない......



私、どうしたら良いんだろう。



~♪

不意になった家電。

私は重い体を起こして、電話にでた。

「はい......」

「舞波?母さんよ。」

......何の用だろう?

「あんたの幼馴染み、そっちに引っ越したらしいわよ。もしかしたら、何処かで逢うかもしれないわね。」

幼馴染み?
百合香かな?それとも、沙姫?

「ねぇ、お母さん。幼馴染みって、だ......」

ピンポーン。

インターホンが鳴った。

......

「誰かきたから切るね?」

お母さんとの電話を切り、玄関まで行き、ドアを開けた。



「舞波!久し振りだな!」

そこには、幼・小・中同じ学校で、隣の家に住んでいた鈴木智也が立っていた。

「何でいるの......?」

「引っ越して来た!ついでに、学校もお前の学校に編入したから!」

はっ!?
もしかして、お母さんが言ってた幼馴染みって、智也?

というか

うちの学校に編入したって、どういう事!?



「ビックリした?」
智也は、ニコニコ笑いながら楽しそうに聞いてくる。

最近逢ってなかったけど、全然変わってないな......



「ビックリしたよ!何処に引っ越してきたの?」

「お前の部屋の隣!」

......

そういえば、右隣は空き家だったんだっけ。

「とりあえず、これからよろしくな。」



凄くビックリしたけど、その時の私は、智也が来てくれて、正直助かったんだ......
先生の事、忘れられると思って......