次の日



「舞波ー。今日、遊びに行かない?」

放課後、亜希に誘われた。


行きたい......けど......


「ごめん......勉強するんだ。」

「勉強!?この間、テスト終わったばっかりじゃん?もしかして......親に何か言われた?」

私が頷くと、亜希は軽く苦笑しながら、頑張れよと言ってくれた。



ごめん......
本当は私だって遊びたいよー!



でも、これ以上成績が下がったら、家に連れ戻される!先生の近くにいられなくなる......



「おっ!七瀬!今帰りか?」

「......」

私は、先生に話かけられた事に気付かず、素通りして行ってしまった。

「......七瀬?」



それ以来、先生が変なんだ。

あまり目を合わしてくれないし、アパートですれ違っても、挨拶もしてくれない。



......どうして?......

堪え切れず、流れ出ようとする涙を、私はグッと押さえた。



ちゃんと先生と話をしよう。



私はその日、先生の部屋へ行った。