★★★


~昼休み~


『ありっ?ない…』


アタシはカバンの中にあると思われるお弁当を探していた。


「どうしたのよ紗英。」


いくら探してもそれらしき物は見つからない。


『お弁当がない…』



「まじかよっ。俺、パンだけどあげるぜ?」


『いいよ。剣のものでしょ?アタシ購買行ってくる。』


「いってらっさーい」


相変わらず気にも止めてないような返事をする佳織。


「紗英のためなら別に…」

剣也は何かぼそぼそ言っていた。