『そーゆーこと、本人の前で言わないでよ…』


アタシはあきれた。


「つーか、俺はそんなこと言いにきたんじゃねぇんだよ。」


奏がさっきまでのことは完全無視で話始めた。


『なによ』


アタシは不機嫌そうに言った。


「昨日お前に最後まで案内してもらってないからさ。今日の放課後また生徒会室にこいよ」


イケメンの命令口調に周りの女子はざわざわし始めた。


「伊藤奏…俺のこと、完全無視かよ。」


「だって三浦先輩には…誰でしたっけ…たしか…」


剣也はなぜか焦っていた。


「おま…っ絶対言うなよっ!つか何でそのこと…!」


「昨日の夜に見ましたから。」



『何?どうゆーこと?』