数字教師斎藤は笑顔でアタシに話かけてきた。

「神崎!よかったなー。あんな完璧な代表者に指名されたんだぞ。」


『よくないっすー』


アタシは気分が悪くなった。


今日の放課後は
伊藤奏…いや、
危ない年下クンと
二人きりで校内を案内しないといけないのだから。



「全校生徒はもう下校だが、お前は生徒会室に行け。伊藤が待ってるぞ。」


最悪…。


『サボっていいっすか?』


「馬鹿なこというんじゃない。奉仕活動になるぞ。」



『はーい…』


行くしかない。

あの年下クンのところに…。