別に数学の担当教師の斎藤(サイトウ)に言ったわけじゃないのに

ふざけているとみなされたアタシ。



「おまえは…っ!教師から説教されてる自覚あんのかっ!!」


『…別に説教されたくてされてんじゃないし。』


斎藤ティーチャーはみるみる顔が強ばっていく。

「神崎!お前の携帯没収だっ!!」


『はぁ!?意味わかんないしっ!嫌だよっ!』



「教師の言うことは絶対だっ!」


ありえないし。


そんななか、向こうから声が聞こえてきた。


「斎藤せんせー。紗英は退屈だったんだよー。」