「…あんた、よく見たら結構いい顔だし、強気なところ、気にいった。」


だまれ。変態。

年上に向かって“あんた”っていうなっつの!!


『うっさい。アタシはあんたのことなんて大嫌いなんだから。』



「あんた…絶対俺のこと、好きになるよ。」


なにをいいだすんだ。
こいつ…。


『ならないっ!』


『てゆーか、なんであんたが2年廊下にいんのよ!!』



「便所。下、すげぇ混んでんだよ。」



そんなことかい。



『さっさと戻りなよ!』



「うっせー。あんたに言われなくても戻りますー」


ムカつく。



そして、年下クンは歩き始めた。

アタシも歩き始めた。


「あっ!そうだ!あと…キスでイキそうになるところも気に入ったよ。セ・ン・パ・イ♪」



『うるさいっ!』



でも、アタシはそんな年下クンにドキドキしていた。


胸が締め付けられるような感じ。



『ありえない…』


アタシは腹が鳴りそうだったが、呟いた。