「はっ?」
「もっかいなっ♪」
あたしがポカンと口を開けている隙に、再び侵入してくる颯の舌。
「んんっ!…ぃっやぁ…く…るし…」
マジギブ!!あたし、死んじゃうよ〜!!!
涙でてきたー!アレあれ!!生理的な涙?!
「李衣?」
「ん…?」
「ヤりたい」
……ヤりたい?
「はっ?」
「風呂、入ろ?」
「へっ?うきゃっ!?」
お姫様だっこやないか〜いっ///
まぁ確かに、あたし足がガクガクで、歩けないんですけど…
脱衣所につくと、丁寧にあたしの制服を脱がす颯。
ドキドキする…
「はっ颯…もういいよ?あたし、自分でやるから…」
恥ずかしすぎだもん。
「だ〜めっ!俺がやる♪」
何なに?甘甘超かわモードになってる?!
う…仕方ない…薄暗いし、あんま見えないよね?
ていうか、マジでするの…?
あたし、1年半くらいしてないんだけど…大丈夫だよね??
やっぱ、緊張する…
無意識に上がる肩に、颯の骨っぽい手がおかれる。
「李衣?大丈夫。俺、優しいよ?つか、馬鹿元カレより、究極に上手いから」
…それ、喜んでいいの?
「俺に、全てを委ねろ」
…薄暗い中でも、はっきりわかる。
颯…かなり真剣だ。
「う…うん。よろしくお願いします」
「よし」
「きゃっ!?」
あたしは湯舟にほうりなげられた。
バッシャーーーッンッ
びっびっくりした…
「俺が先にシャワーして、でるから、お前はゆっくり入ってこい。ベッドで待ってる」
湯気の漂うお風呂で、颯の穏やかな笑顔に、少し見とれた。
颯に…負けたよ。完敗です…
あたしはブクブクしながら、口まで湯舟に浸かった。
「颯〜あがったよ〜?」
ん?いないのかな?
あたしは、ゆっくりと…そりゃぁもう亀のようなスピードで、お風呂に入った。
だから、1時間はたってるわけでして…
「寝ちゃったのかな?」
グイッ
へ?
「李衣…遅すぎ。つか、俺の体温が下がった」
颯があたしを抱きしめた。
少しほてった頬が、赤みを増す。
「えぇ?颯?寝てないの?」
「はぁ?なんで寝んの?つか、熱冷めちゃったし、李衣があっためてよ」
………はい?
あたし、湯たんぽでもストーブでもないですけど?
わけのわからないというような顔をしていると、
「李衣で、俺はあったまるんだよ」
颯はニヤリと笑いながら、そう言った。
そして、ベッドへ直行。
寝かされるあたし。
き…緊張してきたぁー!!!
あたし、乗り切れるかな…?
「では、力抜いて…?いただきます」
なんか文脈おかしくないですかっ?!
「んっ!」
首に顔を埋めだす颯。
舌で首筋をなぞられる。
正直…擽ったい。
「ちょっとぉ…颯…」
「何?」
舌なめずりをする颯を見て、ゾクッとした。
「く…擽ったいんだけど…」
「大丈夫。すぐ馴れるから」
馴れるって……
そして、颯はあたしの着ていたネグリジェを、するりと脱がした。
そしたら、花柄レースのブラが顔をだすわけで…
「あれ?普通、風呂あがりはノーブラじゃねぇの?」
はぁあああっ?!
いつもはそうだけど、こんなことになるってわかってたから、つけたんじゃーん!!!
1人赤面するあたし。
「まぁ、どうせ脱がすし、ブラとか必要無いけどね」
うぅ…恥ずかしい…
颯は、そのまま谷間にキスを落とす。
チクッとした痛みがあって…
…チクッ?
「はっ颯!?もしかして、もしかしなくても、つけた…?」
あたしは恐る恐る、谷間に顔を埋めている颯の頭に声をかけた。
クイッと顔をあげた颯は、にっこり笑顔で、
「つけた♪」
舌をだして、お茶目感をだしていた。
「かっ隠すの大変じゃん!?」
「はぁ?元カレにもやられたことあんの?」
……ないっす。はい、ないです。
「いや、ないです」
「そ。大丈夫。ばんそーこはっとけ」
まーさーかーっ…そうくるわけ?
「まぁ気にすんな。続きつづき…」
「んぅっ…」
キス。
「やっ…はぁっ」
キス。
「む…ふぅ…」
キィースゥー!!!!
颯は、もれたものを器用に拭い、ブラをおもいっきり外した。
あたしは瞬時に手で隠す。
「なんで隠すわけ?」
ムスッとした颯の顔に、少し罪悪感。
だって…
だってぇー!
恥ずかしいんだもんっ!
見られるのがぁあああっ(泣)
「恥ずかしい…恥ずかしい…」
「恥ずかしくねぇから」
「恥ずかしいのっ…」
あたしが折れないため、少しため息をつく颯。
ごめんね?でも、本気で恥ずかしいの…///
胸は諦めたのか、颯はお腹にキスしだした。
突然のことに、背中が浮くあたし。
「あれ?ここ弱いの?」
脇腹を舐める颯。
「ん…」
少し声がもれてきた。
さらに恥ずかしさが増す。
「ふっ…感度いいな」
ちょっ…何?
「失礼?」
「へ?」
「フーッ」
「ひぇぅおあっ!?!」
何?今耳に…
「!?!?」
胸の手…外しちゃった…
「あっ…はっやてぇ…」
もう颯の手がフィットしてるんだけど…
ぬぅああああっ!!!!
「ほぉ…やわい」
やーめぇーてぇー(泣)
「李衣?どう?」
どうって…どうとかないからぁー(泣)
「んっんんっ…」
「声…いいね」
「よっくなっ…はんっ!」
「では、俺行きます」
ん…?
「ーーーーーっ!!」
きっきた…
声は、恥ずかしいので我慢する。
1年半はちょいキツいなぁ〜やっぱり。
「動くぞ?」
「う…ん…」
「あっあぁっ!ひぃっ!」
やっばい…ちょっと…気持ちいい?かも。
「ふっう…はぁっんっ」
「李衣?」
「キ…スして?」
あたしがそう言うと、
「///任せろ」
少し顔が赤くなった颯が、優しいキスをしてくれた。
あたしって…幸せものじゃない?
「颯?…大好き」
自然とこの一言を言いたくなった。
颯は目を見開いたけど、すぐ嬉しそうに細め、
「わかってる。俺も」
また優しいキスをおデコに落とした。
…………
…………………
………………………
李衣と風呂に入った。
脱がすとき、俺も緊張したけど…
ちょっと、風呂の中でヤりたくなってきたから、先にあがった。
やぁべぇ〜…とにかく、落ち着こう。
俺は、風呂あがりに1杯水を飲んで、それからウロウロとリビングを動き回っていた。
ベッドにいるっつったけど、なんか…落ち着かねぇ〜!!!
頭を抱える。
それにしても、李衣おせぇなぁ〜…
……10分後。
おっそ…
……20分後。
ありえねぇ。
……30分後。
さーめーたぁー!!体が冷めたんですけど。
逃げたのか?いや、それはない。
李衣もその気みたいだったし。
多分…いや、まさか?
俺は、ついに、風呂場に行こうと1歩踏み出した。
「颯〜あがったよ〜?」
んなっ!!いんじゃねぇかっ!
李衣の声を聞いた瞬間、上がる心拍数。
もう、我慢できねぇ。
「寝ちゃったのかな?」
寝てねぇよっ!俺は、李衣を後ろから抱きしめた。
「李衣…遅すぎ。つか、俺の体温が下がった」
今、李衣がどんな顔してんのかわかんねぇ。でも、耳が赤いから、恥ずかしがってんな。
「えぇ?颯?寝てないの?」
何言ってんだ?マジ、寝るわけねーよ。今から楽しいことすんのに。
「はぁ?なんで寝んの?つか、熱冷めちゃったし、李衣があっためてよ」
俺は、甘く囁く。
つか、わかれよ!!何間抜けな顔してんだよ!!
李衣には、ストレートが1番だな。
「李衣で、俺はあったまるんだよ」
ニヤリと笑いながら言った。
よし!ベッドだ。李衣を寝かせて、さぁ始めよう。