「いや…あまりにも本気な感じが伝わってくるぞ…?」
俺は、李衣と琥桃を眺めていた。
「あれあれ?颯様って、俺様だったんだーっキャハ」
なっ?!?バレたっ!!!
「うっわぁどっから湧いた!?!」
「まぁ?王子に裏がありましたーっなんて、よくあることだしぃー」
1人で突っ走ってんだけど…
「話聞けよ…」
なんなんだよ…コイツら。
とにかく儀式も終わり、打ち上げ…
色んなことを話すうちに、時間はどんどん過ぎて…琥桃と小宮間は帰った。
李衣は…残ったんだけど。
ちょっと…緊張してたりして…って俺、童貞かよ!!
チェリーじゃねぇ!!
あっちも処女じゃねぇーんだぞ?
焦るな自分。余裕かましとけ!!!
俺は、李衣に風呂を勧めた。
下着がない…ってそういえば、俺、姉貴に下着貰ったな〜
サイズあってんのか?
まっ大丈夫だろ。李衣意外とデカいし。
つか、面白い反応の嵐だぜ(笑)
いちいち俺がからかうと本気にして…
ってか、俺も冗談じゃなかったり?
風呂一緒に入りたかったり?
ありえねぇー!!!
俺、こんなだったか??
しかも、また本音がでちまって…可愛いとか…うぅ///
李衣は、めちゃめちゃ嬉しそうに抱き着いてきだして。
俺の理性は今にも、飛びそう…
もう…我慢ならねぇな。
俺…いつまでも『待て』はできねぇたちだからな。
「李衣ちゃん?」
「ふぁ〜い?」
嬉しさのあまり、颯の行動が見えてなかったあたしは…
「こっち向いて?」
甘い声に誘われて…
素直に顔をあげてしまった。
「な…にゅちゅっ!?!」
はっ…コレ、キスじゃん!!
「んっちょぉっ…ぁふ…」
やばい…ヤバイやばいぃ〜!!!
逃げ回るあたしを、必ず捕まえる颯。
熱い…溶けちゃうよぉ…
「…んむぅ…はっ…」
息切れが…あたし、キスの受けが下手いんですけどー!!!手加減してぇ〜(泣)
だけど、颯の舌はさらに激しく動き回る。
あたし、酸欠。頭がポーッとする。
やっとキスが終わる頃には、すでに、身体を颯に委ねていた。
「李衣?もうギブ?」
「……ギブ…」
くったくた…
あたしの顔を覗きこんだ颯は、
「その目、誘ってんの?」
にこりと笑った。
「はっ?」
「もっかいなっ♪」
あたしがポカンと口を開けている隙に、再び侵入してくる颯の舌。
「んんっ!…ぃっやぁ…く…るし…」
マジギブ!!あたし、死んじゃうよ〜!!!
涙でてきたー!アレあれ!!生理的な涙?!
「李衣?」
「ん…?」
「ヤりたい」
……ヤりたい?
「はっ?」
「風呂、入ろ?」
「へっ?うきゃっ!?」
お姫様だっこやないか〜いっ///
まぁ確かに、あたし足がガクガクで、歩けないんですけど…
脱衣所につくと、丁寧にあたしの制服を脱がす颯。
ドキドキする…
「はっ颯…もういいよ?あたし、自分でやるから…」
恥ずかしすぎだもん。
「だ〜めっ!俺がやる♪」
何なに?甘甘超かわモードになってる?!
う…仕方ない…薄暗いし、あんま見えないよね?
ていうか、マジでするの…?
あたし、1年半くらいしてないんだけど…大丈夫だよね??
やっぱ、緊張する…
無意識に上がる肩に、颯の骨っぽい手がおかれる。
「李衣?大丈夫。俺、優しいよ?つか、馬鹿元カレより、究極に上手いから」
…それ、喜んでいいの?
「俺に、全てを委ねろ」
…薄暗い中でも、はっきりわかる。
颯…かなり真剣だ。
「う…うん。よろしくお願いします」
「よし」
「きゃっ!?」
あたしは湯舟にほうりなげられた。
バッシャーーーッンッ
びっびっくりした…
「俺が先にシャワーして、でるから、お前はゆっくり入ってこい。ベッドで待ってる」
湯気の漂うお風呂で、颯の穏やかな笑顔に、少し見とれた。
颯に…負けたよ。完敗です…
あたしはブクブクしながら、口まで湯舟に浸かった。
「颯〜あがったよ〜?」
ん?いないのかな?
あたしは、ゆっくりと…そりゃぁもう亀のようなスピードで、お風呂に入った。
だから、1時間はたってるわけでして…
「寝ちゃったのかな?」
グイッ
へ?
「李衣…遅すぎ。つか、俺の体温が下がった」
颯があたしを抱きしめた。
少しほてった頬が、赤みを増す。
「えぇ?颯?寝てないの?」
「はぁ?なんで寝んの?つか、熱冷めちゃったし、李衣があっためてよ」
………はい?
あたし、湯たんぽでもストーブでもないですけど?
わけのわからないというような顔をしていると、
「李衣で、俺はあったまるんだよ」
颯はニヤリと笑いながら、そう言った。
そして、ベッドへ直行。
寝かされるあたし。
き…緊張してきたぁー!!!
あたし、乗り切れるかな…?
「では、力抜いて…?いただきます」
なんか文脈おかしくないですかっ?!
「んっ!」
首に顔を埋めだす颯。
舌で首筋をなぞられる。
正直…擽ったい。
「ちょっとぉ…颯…」
「何?」
舌なめずりをする颯を見て、ゾクッとした。
「く…擽ったいんだけど…」
「大丈夫。すぐ馴れるから」
馴れるって……
そして、颯はあたしの着ていたネグリジェを、するりと脱がした。
そしたら、花柄レースのブラが顔をだすわけで…
「あれ?普通、風呂あがりはノーブラじゃねぇの?」
はぁあああっ?!
いつもはそうだけど、こんなことになるってわかってたから、つけたんじゃーん!!!
1人赤面するあたし。
「まぁ、どうせ脱がすし、ブラとか必要無いけどね」
うぅ…恥ずかしい…
颯は、そのまま谷間にキスを落とす。
チクッとした痛みがあって…
…チクッ?
「はっ颯!?もしかして、もしかしなくても、つけた…?」
あたしは恐る恐る、谷間に顔を埋めている颯の頭に声をかけた。
クイッと顔をあげた颯は、にっこり笑顔で、
「つけた♪」
舌をだして、お茶目感をだしていた。
「かっ隠すの大変じゃん!?」
「はぁ?元カレにもやられたことあんの?」
……ないっす。はい、ないです。
「いや、ないです」
「そ。大丈夫。ばんそーこはっとけ」
まーさーかーっ…そうくるわけ?
「まぁ気にすんな。続きつづき…」
「んぅっ…」
キス。
「やっ…はぁっ」
キス。
「む…ふぅ…」
キィースゥー!!!!
颯は、もれたものを器用に拭い、ブラをおもいっきり外した。
あたしは瞬時に手で隠す。
「なんで隠すわけ?」
ムスッとした颯の顔に、少し罪悪感。
だって…
だってぇー!
恥ずかしいんだもんっ!
見られるのがぁあああっ(泣)
「恥ずかしい…恥ずかしい…」
「恥ずかしくねぇから」
「恥ずかしいのっ…」
あたしが折れないため、少しため息をつく颯。
ごめんね?でも、本気で恥ずかしいの…///
胸は諦めたのか、颯はお腹にキスしだした。
突然のことに、背中が浮くあたし。
「あれ?ここ弱いの?」
脇腹を舐める颯。
「ん…」
少し声がもれてきた。
さらに恥ずかしさが増す。
「ふっ…感度いいな」
ちょっ…何?
「失礼?」
「へ?」
「フーッ」
「ひぇぅおあっ!?!」
何?今耳に…
「!?!?」
胸の手…外しちゃった…
「あっ…はっやてぇ…」
もう颯の手がフィットしてるんだけど…
ぬぅああああっ!!!!