ふと気が付くと、あたしは公園のベンチに座っていた。
ここの公園は智と初めて出会った、あの公園だった。

どうやってココまで来たのか、、、
全然覚えていない。

智と座ったイスも、あの頃と何も変わらないまま同じ場所にある。

涙が乾いて、夜空を見上げると 
大きなまん丸のお月さまが あたしを見ている。

ねぇ、あたしはどうしたらいいの?
智の事・・・待っててもいいの?
それは重荷?
あたしたちは、もうおしまいなの?

「ねぇ~!!!!どうしたらいいの!!!!!」

大声で月に向って叫んだ。


「あたしはどうしたらいいの?
 ねぇ、どうしたらいいの!!!!」


『待っててほしい!!!!』

遠くに見える、一つの影。
その影が、そう言う。

そして、その影に問いかける。

「待つって・・・いつまで待てばいいの?」

ゆっくりと、その影が近づいて、影は2つになる。
そして、その影はまた一つに重なり

『2年で戻ってくるから。必ず、戻ってくるから。』

涙は枯れることなく溢れてくるんだね。
悲しいから泣いてるのか、嬉しいから泣いてるのかわからないけど
今は、こうして側にいてくれるだけで嬉しかった。

智が待っていて欲しいとその言葉だけで
強くなれる気がした。