とりあえず真希に
今の気持ちを話す
「真希
まだどうしたらいいか
よく分からないけど
まだ南の事好きでいたい…」
真希はにっこり笑って
「それでいいと思うよ」
と言ってくれる
「真希大好き」
って思わず抱きしめ返すと
「2人して気持ち悪いね」
ってお互い目を合わせて笑う
途端に風が吹いて
地面に積もったさくらが
ぶわっと舞い上がって
視界をピンク色に染める
ピンク色の春
恋が始まる季節
希望に道溢れた希望
舞い上がった
さくらの花びら達が
“好き"だと思う
この気持ちは
絶対にやめない
“春"がそう思わせてくれた気がした