ホームルーム後の休み時間。
クラスの女子は先生の話で持ちきりだった。

「うわー、すごいね、先生。
確かにイケメンだけど。」

愛美が呆れた様子でクラス中を見回した。

「まさか優奈も先生に惚れちゃった!?」

ドキン、
あたしの心臓が思いっきりはねた。

「なーんて…ってええ!?ホントに!?」

顔を真っ赤にして下を向いているあたしに愛美はびっくりしていた。
だって先生、不意打ちなんだもん。
ずるいよ。いきなりあんな笑顔…あたしなんか絶対惚れちゃうよ。

「ち、違うってばー!!」

少し遅れながらも反応を示すあたしだったがそれはもう無意味で
愛美は思いっきりニヤニヤしてあたしを見ていた。

「先生と恋ねー!優奈ったら、もー!!」

「ちょっと、愛美!!声、大きい!!」

可愛いーっとあたしの背中をバシバシ叩く愛美。
ていうか、あたし、ホントに先生のこと…!?