「はーい、席着けー。」
ガラリとドアを開け、入ってきたのは愛美の言ってた新任の先生。
それと同時に上がる女子の歓声。
「ねぇ、あんな先生いた!?」
「マジカッコいいんだけど!!」
まだ眠くて机に伏せていたあたしはあまりにもすごい歓声に驚いて体を起こした。
バチッ
目があったのは、この騒ぎの張本人、先生だった。
色素の薄い髪に整った顔。
透き通った瞳。男とは思えないほどのスタイル。
あたしはあまりにもカッコよすぎる先生に言葉が出なかった。
「お前ら、うるせーぞ。
俺は上原和希!担当は英語!
新米だからよくわかんねーとこあるけどよろしくな!」
ニッコリ笑った先生に多数の女子のハートが打たれたのはまず間違いない。