急いで 


パパに電話をかける。


「早くでて、お願いよ。


早く・・・」



「はい。今


除夜の鐘 


鳴らし終わったところ」



「大変なの。


叔母が倒れて病院に運ばれたの」



「え~?で容態は?」


「わからないわ。今 


叔父がひとりで付き添っているの


私も病院にいきたいの」


「子どもたちのことは


俺がするから


あと10分で帰る。


家の鍵 持ってきているから


すぐに病院にいっていいぞ」



「ありがとう。


今から向かうわ。」



急いで着替えを済ませると


家を飛び出した。


目の前の現実が


飲み込めないまま


病院へと車を走らせた。