「今日は、

口紅を買いにきたの。


ピカピカのね。


あのコマーシャルで


モデルの娘がつけているのと


同じ色がいいわ。」



「派手なのが好きね。


美姫は・・・まあ


似合っているからいいけど。


私にはこのピカピカルージュ


をつける勇気はないわよ。」


ぽっちゃりとした美姫の唇は 


彼女のチャームポイントだった。





美姫とであったのは


大学のキャンパスだった。



ひまわりのように明るい彼女は


ハッピーなときはいっしょに


喜んでくれて


人生のどん底のような悲しい


ときにはいつもそばにいて


励ましてくれた唯一無二の親友。



結婚をして 出産をきっかけに


ご自慢だったダイナマイトボディー


が20kgも増量してしまい


それからというもの


ちまたにあるすべてのダイエット法


にチャレンジをしてきた。が、


今のところ 


その効果はでていない・・・



「愛子  


せっかくだから美姫ちゃんと


食事でもしてきたら?


最近 


前のビルに入ったパスタ屋さん


の味見してきてよ。」


「美姫 ランチOK?」


「もちろん!!」