だって 

右側の頬にえくぼがある


身長173cm ぐらいの


タケフミに


よく似た彼が目の前にいる。



私は自分で勝手に空想した


理想の男性を


引き寄せてしまったの


だろうか?





「愛子は確か  


初対面だったわよね。


紹介しておくわね。


今度 


「アンジュ」の担当になった


メーカーの上野克己君。



上野君 私の姪の愛子よ。



 メイクのこと色々と


教えてあげてほしいの。


よろしく頼むわね。」



「上野です。

よろしくお願いします。」


「森村です。

よろしくお願いします。」



松本社長が

彼の肩をたたきながら・・・



「上野君は

代理店のコンサルタント

だけでなく 


メイクアップアーティスト

でもあるんだよ。


メイクの方法を

教えてもらうといいよ。


でも  愛子ちゃんは


もともと美人だから


必要ないかもしれないね。」



「いや〜松本社長


化粧取ると 


たいしたことないですよ。」


??? 173cm のタケフミが言った。



「みっ見たことないくせに!!」


思わず叫んでしまった。


その瞬間 


彼と視線がぶつかった。


瞳がキラキラと光って


自信に満ち溢れている


笑顔だった。




ふ〜ん。このルックスにこのトーク。


ゼッタイに水商売の経験あり。


わざときついこと言って 


女性の気をひくことができれば


ホストとしても


一流だって聞いたことある。


ゼッタイ 

ホストやってたタイプよね。


しかもすご〜い

ナルシストな感じ・・・