時々 美姫がうらやましく


思うことがある。


彼女は10代の頃から


恋をするといつでも


その思いのままに


突き進んでいく。


まるで世界は二人のために


あるかのように・・・



ロミオとジュリエットのように・・・



私は・・・いつからだったろうか?


自分自身の中に


もうひとりの自分がいる。


もうひとりの自分は


とても冷静で 夢中になる私に


必ずブレーキをかけてくる。


楽しいときも 悲しいときも


いつも心の片隅の部分が


冷めていて、客観的にドライに


目の前の出来事を見つめていた。


そんなもうひとりの自分を


振り切りたくて、わざとはしゃいだり


でも 心に残るジレンマ


いつからか


それが、冷めていく自分が


大人になることだと


思うようになった。


でも・・・どこかつまらない。



克己と出会ってから


私の中のHisutoryは


革命が起こった。


遠い過去においてきた


ワクワク感やドキドキ感を


取り戻しはじめた。