「じゃあ そろそろ帰ろう。」


「もう帰るの?」


「うん 帰る。一度来ちゃったら


大坂けっこう近い。


また 会いたくなったら


会いにきてもいい?」



「この勢いは誰にも止められない


からね。でしょ?


今日は写真


撮らなくていいの?


店員さんにお願いして


いっしょに撮ってもらう?」



「写真撮っちゃっていいの?


だったら お店を出てからがいい。」



「また お外で取っちゃうの?


前回は沢山の人ごみに


まみれていたからいいけど・・・


ここは 俺のホームグランドだよ。


誰かに見られたら


めちゃめちゃ恥ずかしいよ。」


「お店出たところなら大丈夫


人通りなさそう。いこう。」


お店の脇が丁度


道からの死角になっていた。


「あそこで撮ろうよ。


いっしょに・・・ね。」



「誰か来そうじゃない?」



「大丈夫 大丈夫」


「・・・」



「写メがいいな。


この前見つけたの。


ここ調節すると


セピア色に取れるの。


ほら・・・


昭和な感じ。 はいチーズ。」



「・・・」