近くにあるエスカレーターに乗って


駅に隣接したレストラン街へと・・


最後に会った時から


髪が少し長くなっていた。


軽くカールした髪が


太陽の光を反射させて


キラキラと輝いていた。


スーツを身にまとった


王子様みたい。


エスカレーターの一段上に


載っている克己を見ながら


勝手なことを考えていた。


突然、克己は振り返って


クリクリとした瞳で


覗き込むように私の顔を見ると・・・


「今日のパンツの色


グリーンなんだ!!俺のラッキーカラー」


「・・・以外だね。


ラッキーカラーとか信じるの?」


「3回続けて


ラッキーカラーはグリーンって・・・


これは本当かもしれないなって。」



7ヶ月ぶりの再会で


いきなりパンツの話・・・



さっきまでのいい感じの王子様像が


ガタガタと崩れていく・・・


でも でも


目の前に克己がいる。


手をのばせば届く距離にいる。


呼吸をして、動いている。


当たり前だけど・・・感動!!