部屋に入るなりさっそく 嘉帆お兄ちゃんは子猫に 気付いたようだった。 「その子猫はどうしたの?」 『あ。これは今朝拾って・・・。 怪我をしていたのを颯人さんが 治療してくれたんです。』 「そうかあ・・・。」 『それで、あの・・・。 屋敷で飼っても良いですか?』 「ああ。別に構わないよ?」 嘉帆お兄ちゃんは笑顔で 子猫をそっと抱き上げた。 .