『わあっ・・・。
 こんなとこにいたんだね?』





抱きかかえると
ニャーニャーとじゃれてきた。




「あ。見つかっちゃったね?」



颯人お兄ちゃんが
こちらに気付いたみたいだ。




『この子猫、
 連れて来たんですね。』



「ああ。
 帆風が気にしていたからね。」



『そっか・・・。』







なんだかそんな小さな優しさが
ものすごく嬉しかった。





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