―・・お祈りの間じゅう
ずうっと朝の子猫と
男の人のことを考えていた。






(ちゃんと子猫が
元気になりますように・・・。
お助けくださいませ・・・。)



そう願いを込めて
ロザリオを握った。












・・・だけど最初は
子猫のことが頭にあったのに、
次第にあの男の人がちらついて
離れなくて・・・。








(どこかで会った気が・・・)





ゆっくりと顔をあげ、
マリア様を見つめた。





(マリア様・・・。
あの方は一体誰なのでしょう?)




そっと心の中で呟いた。





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