ゆっくりと振り向くとそこには、 スーツ姿の若い男の人がいた。 見た目は少しだけ怖いような、 でも整った綺麗な顔をしている。 心配そうにこっちを見ている。 「具合でも悪いのですか?」 『あっ、いえ。私は大丈夫です。 でも子猫が・・。怪我をしていて・・・。』 そう言いながら子猫を見せる。 「本当だ・・。」 その男の人はそっと近づくと、 子猫を抱きかかえた。 .