「桜が綺麗に咲いているね。 学校までの道もきっと、 綺麗に咲いているだろう。」 と口を開いた。 『そうですね。 今日は歩いて学校に行きます。』 「それはいいね。」 ふっ・・と お兄ちゃんが儚く笑った。 「―・・帆風。 今日は早く帰っておいでね。」 『・・?ええ、分かりました。』 お兄ちゃんの言葉に 不思議を感じたけど、 あまり気にしなかった。 それから2人で、 朝ごはんを食べた。 .