私は小さい頃に母を亡くした。 そして、八月一日。 私は父をも亡くした。 晴れて私は天涯孤独の身となった――それも私がこの世に生を受けた日に。 今日は私の十七の誕生日だった。 父と少しだけ贅沢な料理を食べて祝うはずだったのに、その料理は誰にも食べられず翌日に捨てられることになった。